ゴー宣DOJO

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切通理作
2012.4.1 07:41

『原発はヤバイ、核兵器は安全』感想集・葉書編2

引き続きゴー宣道場選書 『原発はヤバイ、核兵器は安全』に寄せられた熱い感想アンケート葉書を読ませて頂きます

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●大変考えさせられました。

 原発はいらないです。

 核兵器も放射能を発する物ですが、国防の上では

必要だという理念は分かりますが、現実的に可能かどうか

は分かりません。

 核兵器並みの強力な武器で、放射能を発しない物があれば、

一番良いと思うのですが・・・・・・。
(東京都・30歳男性・アルバイト)
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上は「テーマ」と「タイトル」に惹かれて読んだという、「いま興味がある事柄は映画・政治・西部邁・外山恒一」という方のご感想。

 

「原発はヤバイ、核兵器は安全」というタイトルを見て、「パワーバランスという点で核兵器を持てば安全だというのなら、核以外の兵器では駄目なのか」という意見をくれる人もいます。

そのことについても、今後話し合っていきたいと思います。

 

個人的には、核兵器より「強力な兵器」を構想する・・・・ということ自体、「けっこうコワい」気もするのですが。

 

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●考えてみて改めて思ったのは、我々は核について何も知らないということです。TPPとは逆に、何も知らずに反対している人が多いのですね。

 多くの人は核と原発を同じようなものだと考えています。「兵器」である分、核の方が「より危険」と考えているのではないでしょうか。

 ですが、核は原発と違って四六時中使うものではありません。事故の可能性については原発の方が遥かに危険に違いないのです。

 反対派を説得するためには、核と原発の違いについて強調していく必要があるのですね。

 核武装国家はどのようにして国民を説得したのでしょう? 国民の側ではどのような心構えを持っているのでしょう。

 そのようなことを学びながら、今後も国防について考えていくつもりです。
(島根県・41歳女性)
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 上は「著者」「テーマ」「タイトル」に惹かれて読んだ、「いま興味がある事柄は自然栽培」という方のご感想。

 

文中の「核」とは「核兵器」の略であるという認識でよろしいでしょうか?

 

日本は核武装出来るか、という論議はこれからが本番だと、小林代表師範が本書の中のコラム『どうしたら核兵器が持てるのか』の中で語っておられますが、たしかに核武装国家はどのようにして国民のコンセンサスが取れたのか、その背景となる歴史や国情が俄然気になるところですね。

 

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●動画で生で参加するのと、活字で読むのではまた違う感覚で道場を振り返ることができます。また臨場感にあふれているので道場を初めて知る人にもすすめやすいです。

コンパクトサイズで通勤の電車でも読むことができますので常時、携帯して時間ができたら読むようにしています。忙しい時間を持つ人でも、空いたすき間の時間を有効に活用できます。

よしりんがここまで参加者、門弟、読者のことをおもいながら出版しているのかと驚きと同時にうれしくなりました。

スタッフの皆様、よしりん、切通先生、すてきな本をありがとうございます。
(埼玉県・38歳男性・公務員)
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 上は「著者に惹かれて」読んだ、いま興味がある事柄は「東日本大震災の(原発を含む)その後」「貧困問題」「TPP」「生活保護問題」etc.という方のご感想。

 

実に、こちらが「そう捉えてほしい」と書籍版用に考えたところを、受け止めて頂いて嬉しいです!

「空いたすき間の時間」にも道場の時間がピキピキッと入り込んできたら、あなたの日常は、いったいどうなってしまうのでしょうか!?

 

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●活字で読むことにより、より深く吟味、咀嚼することが出来、更に思考を巡らせ、思索することが、叶いました。

 あっ、それこそが思想するということなんですね。

 シリーズ化を強く望みます。

 前回(第23回)の道場のラストの小林先生の語りは是非とも太字で載せて欲しいです。号泣必死。
(北海道・男性36歳・鉄工業)
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 上は、「テーマに惹かれて」読んだという方のご感想。

 

 もともと僕は、師範そして聞き手の一人として、実は書籍でこそ、ゴー宣道場の議論を追体験するにはいいと思っていました。高森師範や堀辺師範のしっかりとした歴史観にもとずいたお話が、会場の熱気とともにヒートアップしていけばいくほど、それは画面のフレームをはみ出して胸に迫ります。

 文字としてそれが飛びこんでくるような届け方が出来ればと思いました。

 

 シリーズ化、僕も強く望みます。

 そのためには、一冊一冊、しっかりと受け止められるような本にすることが大切です。

 皆さんもぜひ、ご協力お願いします!

 

 そしてこの方がおっしゃるように、前回(第23回)の最後、小林師範の、放射能の被害から子どもたちを守りたい。なんとかしたいという熱い訴えに、涙していた参加者の方もおられましたね。

 

 「公論」とか「世の中のために」と言いながら、まず「同じ日本のこの子どもたちをなんとかしたい」「明日にでも自分たちの居場所が被災地になるかもしれない」ということで感覚が疼かない者、身体が反応しない者、というのは、いったいなんなんだろうと思います。

 

 「どうせ人々を避難させることが出来ず、子どもたちを救えないのなら、放射能の害なんて言ったって無意味、小林はそんなこともわからないのか」などというネット住民もいますが、このような超・超相対主義者に、あなたはなりたいですか?

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

次回の開催予定

第119回

第119回 令和6年 11/2 SAT
14:00~17:00

テーマ: ゴー宣DOJO in広島「原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?」

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